アイコンの使い方
基本的だけど効率アップに欠かせないアイコン!WindowsXP アイコンの使い方を紹介
第3話 CD-RやUSBメモリのアイコン変更
記事掲載:2004/07/07 ( 更新:2004/10/02 )
1. CD-R や リムーバブル ディスク のアイコンも変えられる
市販のソフトウェアなどの CD などを Windows に入れると、"CDドライブ" の規定のアイコンから、ソフトウェアのアイコンに表示が変わることがあります。同じように、自分で作成する CD-R や、USBメモリ などのリムーバブル ディスク のアイコンも、自分で好きなモノに変更することが出来ます。
もちろん、CD-R の場合は作成してしまった後では変えられません。CD-R を "焼く" 前(焼く時)に作業が必要です。何度もファイルを読み書きできるメディアなら、いつでも変更できます。
私は USBフラッシュメモリ のアイコンを、そのまんまの見た目のアイコンに変更して使っています。
2. autorun.inf ファイル と アイコン
CD-R や リムーバブル ディスク のアイコンを変更するには、autorun.inf という名前で保存した テキストファイル と アイコン を用意します。例えば リムーバブル ディスク (E:) であれば、E:\ に2つのファイルを保存します。
アイコンは好きなモノを用意して下さい。autorun.inf はメモ帳などの好きなテキストエディタで作成し、名前を autorun.inf にして保存します。autorun.inf には次のように入力して保存します。
[autorun]
icon=clipdrive_u2.ico
アイコンのファイル名を icon= の後ろに入力します。保存するとファイルのアイコンがテキストファイルから "セットアップ情報" に変わりますが、別に気にしなくてOKです。
これで リムーバブル ディスク を、一度取り外して、もう一度入れると、アイコンが変更されて表示されます。
※この例ではファイルを "隠しファイル" に変更しているので、アイコンが半透明に表示されています。これはエクスプローラの
[ ツール(T)
] > [ フォルダオプション(O)... ] から [ 表示 ] タブを押して、[ 詳細設定: ] の [
ファイルおよびフォルダ ] > [ ファイルとフォルダの表示 ] > (○) 全てのファイルを表示する
を選択している時の表示です。(○) 隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない を選択していると、表示されなくなります。
隠しファイルに変更するには、ファイルを右クリックして [ プロパティ(R) ] から [ 属性: ] を変更します。
また、フォルダオプションの [v] 保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨) をチェックしていると、"システムファイル"
属性のファイルはエクスプローラで表示されなくなります。ファイルの属性をシステムファイルに変更するには WinFD などのソフトウェアを使用します。
この2つのアイコンは、CD-R や リムーバブルディスク の本質的なデータとは別で、表示されると邪魔ですね。この方法で非表示にすると便利です。
CD-R なども同様に、ファイルを焼く時にルート(一番外の階層、例えば D:\ )に autorun.inf と アイコンファイル を保存してやれば、アイコンを変更できます。他のコンピュータに挿入しても正しく表示されます。これはもともと CD-ROM 用の機能なので、以前のバージョンの Windows では リムーバブルディスク のアイコンは変更できないようです。
この方法で リムーバブル ディスク のアイコンが変更出来るのは Windows XP 以降です。
※全くの余談ですが、autorun.inf に open=(実行ファイル名) を追加すると、ドライブを入れると同時にアプリケーションを起動することが出来ます。インストーラやメニューが表示されるやつです。実行ファイルはもちろんディスク内にあるファイルです。もし
html ファイルをブラウザで表示させたい場合は、
open=rundll32.exe url,FileProtocolHandler index.html
の様に記述します。入れると同時に起動するのを嫌う人は、実は多いようなので、そういう性質のソフトウェア用ディスクや、自分専用のモノ以外では使わないほうが良いかもしれません。
3. その他の Windows でも USBメモリ のアイコンを変えたい!
Windows では、ディスク毎にアイコンを変更する autorun.inf の他に、ドライブ毎にアイコンを変更することも出来ます。リムーバブル ディスク が必ず決まったドライブ番号に接続されるのであれば、この方法でアイコンを変更することが出来ます。複数の取り外し可能なドライブを使用していて、ドライブ番号が毎回変更される場合は、次の方法は使えません。
Windows 2000 の場合は 軟鉄製作所 ( http://hp.vector.co.jp/authors/VA011678/ ) さんの Removal Disk User's Tool を使うと簡単に変更できます。
その他の(Windows XP、Windows 2000 以外の) Windows の場合は次のコマンドを [ ファイル名を指定して実行(R)... ]で入力して実行します。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\explorer\DriveIcons\D\DefaultIcon]
@="C:\\WINDOWS\\Cursors\\clipdrive_u2.ico"
コマンドは改行なしで入力し、ファイルパスは使用したいアイコンのものに変更して下さい。\D\ となっている部分は変更したいドライブの番号です。(saeba さんの情報、ありがとうです!)
また、レジストリエディタの使い方がわかる人は、直接、このキーの値を変更してみて下さい。
※レジストリを不用意に変更すると Windows が起動しなくなったり、動作が不安定になります。値は正確に変更しましょう。また、各個人の責任において行って下さい。バックアップの取り方などを勉強してからの方が良いかもしれません。
4. テキストファイルとレジストリで指定されるアイコン
リムーバブル ディスク のアイコンは、ルート(D:\など)パスに autorun.inf というテキストファイルを置いておくと、勝手に変更されました。また、その他の Windows の方法で紹介したように、レジストリによってもアイコンを変更する事が出来ます。
このように Windows では テキストファイル と レジストリ でアイコンが指定されています。
レジストリについては次回でもう少し詳しく紹介します。今回は、テキストファイルでのアイコン指定についてもう少し詳しく見てみましょう。(以下の内容は知らなくてもアイコンは使用できるので、難しければ読み飛ばして下さい~)
前回、フォルダのアイコンを変更しました。フォルダのアイコンは フォルダを右クリックしてプロパティ から カスタマイズ で変更できました。これは実際にはどこに記録されているのでしょう?実は、この操作を行うと、 Windows XP はフォルダ内にアイコンを指定したテキストファイルを作成しているのです。フォルダオプションで全てのファイルが表示されるようにして、アイコンを変更したフォルダ内を見てみましょう。
アイコンを変更したフォルダ内には Desktop.ini というテキストファイルが作られています。内容は次のように autorun.info にとてもよく似ています。
[.ShellClassInfo]
IconFile=%SystemDrive%\icon\standardLha FolderPlus 1.ico
IconIndex=0
このファイルは通常 システムファイル属性、隠しファイル属性 なので、デフォルト設定の Windows では表示されていません。しかし、窓の手 というソフトの機能でアイコンを変更すると、属性が変わってしまって、表示されることがありますね。このファイルを間違って消してしまうとアイコンが元に戻ってしまいます。
※このため、窓の手の 右クリックメニューからフォルダのアイコンを変更する機能はおすすめできません。ファイル属性は WinFD など他のソフトでないと変更できませんし、作者さんも消すつもりだそうなので、フォルダのアイコンの変更は プロパティのカスタマイズを使用しましょう。
IconIndex というのは IconFile で指定されたファイルが ico ファイルではなく dll ファイルだった場合、複数のアイコンがファイル内にあるのでどれなのか?を示す番号です。
また、Windows XP ではフォルダの 読み取り専用属性 を変更しようとしても、プロパティのチェックボックスが四角で塗りつぶされていて(Fixed というらしい?)変更できません。理由は知りませんが Windows XP ではフォルダの読み取り専用属性 を変更しても、フォルダ内が読み取り専用になることはありません。それを利用してなのか?わかりませんが、Windows XP では、フォルダの読み取り専用は 「そのフォルダのアイコンが変更されているか?」 を見分けるために使われているようです!実際に WinFD などのソフトで、アイコンが変更されたフォルダの属性を見ると 読み取り専用 になっています。これを解除すると、Desktop.ini ファイルがあっても、フォルダのアイコンは元に戻ってしまいます。
つまり、フォルダが 読み取り専用属性 で、フォルダ内に Desktop.ini ファイルがあるとき、フォルダのアイコンが変更されます。
とても変ですね(笑)。Windows XP ではこの方法で個別のフォルダのアイコンが変更されているようです。全部(規定)のアイコンの変更は、レジストリによって指定されています。(※これらは 筆者が独自に調べたもので、動作を保証するモノではありません。Windows XP がその他に値を記録して使用していないとは限りません。直接値を変更して使用するときには、各個人の責任で十分に注意して行って下さい。)
次回はレジストリに記録されていても、もっと簡単に変更できる ファイルのアイコン(関連づけ のアイコン) などを変更する方法を紹介します。